京都府

油小路仏光寺付近(京都市下京区)

油小路通と仏光寺通の交差点付近に祇園祭の「太子山」と「木賊山」がある。この辺りにはいかにも京都らしい町並みが残っており、山鉾が建っていなくてもスケッチしたくなるポイントも多い。

15年祇園祭・木賊山あたり(京都市下京区仏光寺通油小路東入ル)       2015.07.14    F6 
「木賊山」あたりは昨年、油小路通に建つ「太子山」を描いた時から気になっていた。尾池工業の重厚な本社屋があり、その向かい側には古い町屋を利用した旅館花屋があって、山鉾がなくても古い町並みとしてスケッチしたくなる場所である。尾池工業本社屋は軒が深く「暑いからここへ入って描かれたらいかが」と何回も勧められたが、構図が取りにくい。電柱が作る細い陰に体を入れ、影の移動の合わせて体を移動させながら描いたが、やはり暑かった。

14年祇園祭・太子山付近(京都市下京区油小路通仏光寺下ル)2014.07.14        F6
前の年も同じ場所にスケッチに行ったが、描き始めた途端に激しい雷雨となり、大慌て。結果はやはり不満足だったので、リベンジとの気分で再度挑戦した。今年は係りの人が「雨が来なければよいが・・・」と心配していたが、強い日差しもなく、スケッチする立場から言えば最高の天候であった。でも、まったく同じアングルの絵になってしまった。

13年祇園祭・太子山付近(京都市下京区油小路通仏光寺下ル)2013.07.14        F6
13年の祇園祭スケッチで、是非に描きたいと思っていた油小路通の太子山付近へ行った。この場所には京都市登録有形文化財の秦家住宅があり、その前には緋毛氈を敷いた縁台も出てまさに絵になる風景である。ひまつぶしさん、与堂さんと並んでスケッチを始め、まず太子山を描いて、この場所ではむしろ主役と言える秦家のスケッチにかかったところで、雷鳴がとどろき、急に強い風が吹き始めた。すぐに雨がやってくるのは間違いないので、山建て作業をしていた人達は緋毛氈をはがす、赤い大きな傘を片付けるなど大慌て。ポツリと来たのを機にこちらもスケッチ道具を片付け、参考にしようと慌てて写真を撮ったが、まるで祭りの雰囲気ではない。スケッチ済みの部分に「資料」と想像と残像を組み合わせて何とか絵にした。

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