鹿児島

出水麓(出水市)

江戸時代の薩摩藩の制度は独特で、鹿児島の「本城」以外に、藩内各地に「外城」と呼ぶ行政区域を設けて統治していた。外城に勤める武士の居住地を「麓」(ふもと)と呼んだが、出水麓は数多くあった麓の中で最大のものであった。

出水麓(出水市)97・07・19 F8
麓全体がシラス台地の上にある。元は馬場だったという広い道に面して小学校があり、その向かい側一帯にかつての屋敷町の町割りがそのまま残っている。しかし、家屋まで残っているのはわずかで、町の中で目に付くのは川石で組まれた石垣と門と塀ばかり。人影もあまり見当たらなかった。

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