石川県

長町・武家屋敷町(金沢市長町1丁目)

金沢一の繁華街・香林坊のすぐそばに長町の武家屋敷町がある。中級武士の居住区だった地区で、明治以降、敷地の細分化が進んだ他の地区に比べ、ここは昔の姿をよくとどめているという。屋敷町に沿って、大野庄用水の豊かな流れがあり、塀越しに茂る植木が歴史を物語る。全国の古い町並みに共通の「行灯型街灯」がわざとらしいが、それさえなければいかにも100万石城下町らしい雰囲気を残しているといえよう。

長町・武家屋敷町(石川県金沢市長町1丁目)07.03.30  36×51cm
金沢での2日目、目を覚ますと雨がしっかりと降っている。午後には晴れるとの天気予報を信じ、スケッチ道具を乗せたカートを引っ張って、雨の兼六園散策で時間をつぶした。昼ごろ雨がやんだので長町の武家屋敷町へ。400石以上の禄高の藩士にだけ許されたという長屋門があったので、ここで描くことにした。

雨がやんだあとも、ものすごく寒い。道行く人もコートを引っ張り出して着ている。このすぐそばにきれいに整備された公衆トイレがあったのが、このポイントを選んだ理由の一つ。






金沢市尾張町界隈へ
東海・北陸の旅の目次へ