兵庫県

三田町ほか(三田市)

三田市の北郊には大規模なニュータウンが開発され、大阪や神戸のベッドタウンとして人口も急増している。しかし、市内中心部の三田町を中心に古い商家などが点在している。かつて城下町や物資の集散地として栄えた名残りである。また周辺にはのどかな田園風景も広がっている。

大原(三田市       2015.06.07    36×51p
6月度の悠彩会スケッチ会が三田市で開かれた。当番幹事のNさんは三田在住で「田園風景の広がる三田に一度来てみませんか」というのが、開催趣旨。JR新三田駅に集合し、田んぼの中の道を少し歩いて、大原という地区へ行った。大原地区の「大原家」という旧家の建物を利用した「がんこ三田の里」があり、昼食はその店でという企画であった。Nさんの案内でスケッチポイントを何カ所か見て回った。その中から木陰で強い日差しが避けられ、しかも田植えが終わったばかりの田んぼとそれらしい民家の組み合わせが描ける場所を選んだ。いつものように枚数を稼ぐのではなく、昼食までにゆっくり1枚を仕上げることにした。

三輪神社から(三田市三輪       2015.06.07    F6
昼食会後、悠彩会スケッチ会は恒例通り自由解散となった。しかし、幹事のNさんが「三田駅に近い三輪神社から面白い俯瞰が描けます」と言われる。結局、二次会への参加者はNさん、Oさんんと3人になったが、国道176号に沿ってかなりの距離を歩き、三輪神社へ行った。高台にある神社の境内へ上ると、鳥居の向こうに古い町屋が軒を連ねる参道が見える。三田駅周辺のマンション群との対比が面白く、丁寧に描く気になった。葦ペンを使って描かれるNさんがさっさと彩色まで仕上げる間に、私はようやく鉛筆スケッチ終了段階だった。Oさんは我々の後方から鳥居二つを通して見える町並みという面白い構図で描かれていた。

三田町(三田市)05.07.09 36×51cm
町を一回りしたが、残念ながら「古い町並み」というほどのものは残っていない。酒屋さんの見える京口交差点の近くでスケッチブックを広げたが、時々、雨がぱらついてスケッチの中断を余儀なくさせられた。
久しぶりに「後見人付き」のスケッチである。一人だったら最初の雨で、続行を断念していたかもしれない。このあと雨の中を篠山市今田町の立杭焼の里へ行った。






西方寺(三田市)05.07.09 F4
普段はあまり寺は描かないが、同じ三田町の裏路地にある一見長屋門風の寺の門が気に入った。

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