兵庫県

舞子(神戸市垂水区)

神戸市の西の端、明石市との境近くに位置する舞子は、江戸時代にはたくさんの休憩茶屋が建ち並び、参勤交代の大名が休憩するようになったという。現在は本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋が架かり、その橋の袂が舞子公園として整備され、孫文記念館(移情閣)が移設されている。

舞子公園から淡路島(神戸市垂水区)2014.04.27      36×51p
悠彩会のスケッチ会が神戸・舞子で開かれた。とにかく気持ちの良い天気で、海の色がきれい。舞子公園の芝生の上も家族連れなどで賑わっている。ちょっとだけ暑かったので、松の木陰を選び、淡路島、明石海峡大橋、手前の孫文記念館(移情閣)を3点セットにして描いた。空気が澄んでいるので明石海峡を挟んだ淡路島の島影がくっきりと見え、ぜひとも丁寧に描きたかった。海岸べりのコンクリートの階段では、暑いのに仲間の多くが移情閣をスケッチしていたが、ついその姿を描き込むのを忘れた。

孫文記念館(神戸市垂水区舞子公園)2014.04.27      F6
悠彩会スケッチ会で昼食会までの時間を利用して明石海峡大橋の袂にある孫文記念館(移情閣)を描くことにした。海側に回ってみると、八角三層の楼閣・移情閣、その手前の付属棟と管理棟の複雑な並び方が面白い。移情閣は日本最古の木骨コンクリートブロック建築で、国の重要文化財に指定されている。華僑の貿易商・呉錦堂氏が舞子海岸に持っていた松海別荘内に建てたもので、2000年に舞子公園に移設された。国内唯一の孫文の関係資料を集めた博物館として公開されている。

明石海峡(神戸市垂水区)2014.04.27      25×41p
悠彩会スケッチ会は昼食後、例によって流れ解散となったが、天気は良いしせっかく遠くまで来たので、スケッチを続けることにした。明石海峡大橋の西側で、防波堤ぎりぎりまで建っているマンションとマンションの間の小道から波打ち際に下りることができた。人工海岸が多くなり、砂浜でスケッチするのは恐らく初めて。潮風を全身に受けながら、巨大な橋と淡路島の島影をただただ描いた。

舞子漁港(神戸市垂水区)2014.04.27      F6
悠彩会スケッチ会はちょうど10年前にも舞子で開かれた。幹事は同じTさん。その時、少し西へ歩いたところに小さな漁港があって、そこでスケッチしたのを思い出した。背の高い防波堤ができており、すっかり様子が変わっているが、船溜まりから眺める明石海峡大橋は10年前と同じ。以前のスケッチは気にらずボツにしたが、今回も気に入ったとはいえないものの、掲載することにした。波止場では何組かの親子連れが釣りを楽しんでいた。

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