兵庫県

新川運河(神戸市兵庫区)

悠彩会のスケッチ会が神戸市の中央卸売市場付近を会場に開かれた。幹事によると近くの兵庫港や兵庫運河、新川運河などがスケッチポイントという。このあたりは古くは兵庫津と呼ばれ、いわば港町・神戸のルーツとなった地域。海に張り出した和田岬をショートカットし兵庫港に入りやすくするため、明治の初めに掘られたのが兵庫運河と新川運河だそうだ。もちろんそんな「古さ」を感じるものは今は何も残っていない。

新川運河C(神戸市兵庫区船大工町)2013.03.30        F6
3月度の悠彩会スケッチ会は毎年神戸で開かれるが、神戸市中央卸売市場付近では3年ぶり3回目である。大半のメンバーは近くの兵庫港へ行ったが、私はとりあえず新川運河の船溜まりを1枚。下の絵と変化をつけるため、西向きのアングルを選んだ。

船大工町A(神戸市兵庫区)2013.03.30         F6
兵庫港の岸壁で描いた後、再び新川運河へ戻り、まだ残っていたメンバーとともに、最後の仕上げに描いた。結局、一番下の絵とまったく同じ構図となった。「船大工町」という地名から、昔は文字通り船大工の方々が軒を並べていたのであろう。

新川運河B(神戸市兵庫区船大工町)10.03.27        F6
新川運河の船だまりを2枚スケッチした(下の絵)が、出来上がりがもうひとつ気に入らなかった。撮ってきた写真を見ると、船の上の白い日除けテントが横1列に並ぶ構図が面白いと思ったので、もう1枚描いてみた。写真からだと船も動かず描きやすい。

新川運河A(神戸市兵庫区船大工町)10.03.27        F6
最初の1枚は冷たい風を防ぐため堤防の下で描いたが、堤防の上からの方が構図的に面白い。その場所で、われわれが到着する少し前から水彩40号の大きな作品に取り組んでおられる人がいた。現場で大きな作品や油絵を描かれる人は文句なしに尊敬したくなる。しかも昼食時間までにほぼ完成している。それを横目でにらみながら、こちらは6号の小さな紙を出して立ち描きした。立ち描きには6号でも大きすぎた。

新川運河@(神戸市兵庫区船大工町)10.03.27      36×51cm
下に絵がある通り、ちょうど4年ぶりにまったく同じ場所でスケッチ会があった。ステッチポイントだけはほんの少しだけ東側へ移動し、築島水門という水門の見える場所を選んだ。

船大工町@(神戸市兵庫区船大工町)06.03.26     36×51cm
新川運河は幅も狭く船溜まりになっていたので、たまには船を描くのもいいかとここを選んだが、つい慣れている家並みのスケッチの方に力が入ってしまった。正面の家並みは「船大工町」という。昼食には中央卸売市場近くという立地を生かした食堂で「海鮮丼」を食べたが、その豪華さと値段の安さが今回のスケッチ会で一番印象に残った。

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