兵庫県

明石(明石市)

明石市には大蔵谷に旧山陽道の古い町並みが残っていると聞いて出かけたことがあるが、スケッチする気にならなかった。また悠彩会スケッチ会が明石港で開かれたこともあるが、打ち上げに「魚の棚」(うおんたな)で食べた魚がうまかった思い出があるだけで、絵は気に入っていなかった。2018年春に浪漫会のスケッチ会がまた明石で開かれ、今度は日本の標準時子午線の上に建つ天文科学館などを描いた。

   
  「明石市立天文科学館」(明石市人丸町)2018.04.05     F6   
 
浪漫会の18年4月度スケッチ会が明石市で開かれた。幹事さんの案内では明石城の桜を描こうということだったが、残念ながらもう葉桜になっている。ひとり勝手を言って、明石に来たらぜひ描きたいと思っていた明石市立天文科学館へ行った。天文科学館は日本の標準時東経135度子午線の上に建っている。科学館の手前には明石城主菩提寺の長寿院というお寺があり、そのお寺が幼稚園を経営していて、はしゃぎ回る園児の歓声がスケッチしているところまで聞こえてきた。




                          天文科学館へ行くため山陽電車で人丸前駅まで1駅バックすると、ホームにも子午線が描いてあった。→→

 
 
 
   
  「中崎公会堂」(明石市相生町)2018.04.05     F6   
  天文科学館から南へ真っ直ぐ行った海岸近くに「中崎公会堂」がある。遠くからだとお寺のように見えるが、1911(明治44)年に建てられた明石で一番古い公共施設だそうで、国の登録有形文化財になっている。こけら落としに夏目漱石が講演、200人しか入れない会場に1000人もの聴衆が詰めかけたとか。そう言えば、昔、悠彩会スケッチ会の時に描いたような気もする。スケッチ後、中を見学しようかと思ったが、靴を脱ぐ必要があり面倒なのでやめた。  
 
 
   
  明石港(明石市鍛治屋町)2018.04.05     F6  
  この日は明石港の船だまりをスケッチする心づもりだった。中崎公会堂から市役所前を西へ歩くと、錦江橋という橋の手前に恰好の船だまりがあった。釣えさ屋もあって、漁港らしいので防波堤の内側の陽だまりに座って気持ちよく描いた。  
 
 
   
  「魚の棚」(明石市本町1丁目)2018.04.05     F6   
  この日は「魚の棚」(うおんたな)で反省会をやることが朝の集合時間に決まった。というわけで、最後の1枚は、その「魚の棚」の西側の入り口付近を描いた。「魚の棚」は鮮魚を中心とした商店街で、江戸初期の1618年、明石城の築城とともにできたというから、いかにも長い歴史がある。反省会にはスケッチ会参加者のほぼ全員が出席、うちもの好きな半数は大阪駅前で2次会。  
 
 
舞子から明石遠望(神戸市垂水区)2014.04.27      25×41p
最初にお断りすると、この絵は写真から描いた。悠彩会スケッチ会の昼食会がJR舞子駅に隣接したビルの7階にある食堂で開かれた。窓からの展望が素晴らしく、西側の窓からは明石市の市街地が遠望できる。手前で山陽電鉄とJR山陽線が立体交差している様子も楽しく、右下は山陽電車舞子公園駅である。食後に居残りしてスケッチしたかったが、他のお客さんの邪魔になりそうなのであきらめた。雨の日の楽しみにしようと写真を撮ったら、翌日がさっそく雨。下の絵は10年前に舞子で開かれたスケッチ会で描いたものだが、こうした絵はスケッチ場所の表記が難しい。

明石(明石市)04.05.15 36×51cm
悠彩会スケッチ会で神戸・舞子へ行った。小さな漁港があり、まず1枚目に明石海峡大橋を描いたがあまり気に入らず、2枚目は西を向いて明石市市街を遠望した。中央に日本標準時子午線の上に建つ天文科学館が見える。

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