兵庫県

能下(相生市矢野町) 

ずいぶん前に仕事で相生駅からタクシーに乗り播磨科学公園都市の大型放射光施設SPring−8を訪ねたことがある。その時、車窓から一瞬見えた集落の風景が強く印象に残っていた。正確な場所も地名も分からない。相生駅前で1泊した翌朝、記憶を頼りに科学公園都市へ向かう県道を走ってみた。かなり距離があったが、その集落は間違いなしにあった。バス停には「能下」(のうげ)とあり、帰宅後確認すると相生市矢野町能下という地区だった。

能下(相生市矢野町)10.04.18       36×51cm 
昔は茅葺きだったこの集落の家の屋根にはすべて銀色のカバーがかかっている(正確には黒が1軒、緑が1軒)。最初に車窓から見た時の印象は強烈だった。しかし、2度目の印象はそれほどでもない。どうやら道路沿いの1軒が普通の家に建て替えたようだ。集落内をかなり歩き回って、バス停近くから、なるべく多くの屋根が同時に見えるこのアングルを選んだ。

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