福岡県

呉服町(福岡市博多区)

呉服町は豊臣秀吉が博多の町割りをした時からの歴史を持つ。戦災でも焼け残り、かつては市内一の繁華街だった。しかし、大通りから一歩裏道へ入ると、お寺の土塀が続き、福岡では珍しく古さを感じる町である。

呉服町1(福岡市博多区)95・03・28 F8
95年3月に福岡に赴任、ちょっと落ち着くとすぐにスケッチブックを抱え、古い町並みを探しに出かけた。市内でまず見付けたのがこの呉服町あたり。絵は西経寺の門から見た裏路地の一角。NHKの朝ドラ「はしらんか」にもたびたび登場した。

呉服町2(福岡市博多区)95・03・25 F8

呉服町3(福岡市博多区)99・09・20 F8
呉服町は古くから「博多部」の中心地だが、実は「福岡部」にも同じ呉服町があった。町名変更でこの町名はなくなり今は中央区舞鶴1丁目、大名2丁目になっている。黒田長政が城下町を整備する時、呉服商を住まわせたのが始まりで、江戸時代の中ごろには博多部での呉服の商いを禁じ、呉服商を無理やり移転させたこともあったという。

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