群馬県
 
 
  郷原(東吾妻町)  
 
 
  群馬の農村経済は養蚕業が支えていたため、県内各地には多彩なタイプの養蚕農家があるらしい。ぜひ描きたいテーマだが、車で行かない限りスケッチは難しいとあきらめていた。思わぬことから「いらかぐみ」の万訪さんのご親切で、養蚕農家集落を訪ねることができた。  
 
 
   
  郷原の養蚕農家(東吾妻町郷原)2018.06.10    36×51㎝   
  伊香保温泉の宿で、夜中に激しい雨の音で目が覚めた。梅雨入りなので仕方ないとはいえ、雨はスケッチの大敵である。この日は草津温泉まで万訪さんの車で送ってもらうことにしていたが、経由地の榛名湖は雨と霧で湖面すら見えない有様であった。その後、万訪さんはJR吾妻線・郷原駅の近くにある郷原(ごうばら)へ立ち寄りたいが「よろしいか」と言われる。当方にとっては、願ってもないことである。郷原には「出し桁造り(セイガイ造り)」の木造3階建ての大型養蚕農家が軒を連ね、とても迫力があった。ただ、残念なことに、一番豪勢な造りのこの手前のお宅は、すでに空家になっているようであった。先を急ぐし、雨模様なので、写真を撮るだけにとどめ、帰宅後、絵にした。  
 
同じ家を反対側から。屋根の上に換気のための「高窓」が付けられいるのが養蚕農家の特徴。左側には「うだつ」で隔てられた住居部分と思われる付属屋もあり、複雑な形になっている。→→
 
 
 
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