愛知県

常滑(常滑市)

「日本六古窯」の一つに数えられている常滑に行った。焼き物の産地になるには良質の陶土が取れること、登り窯を築くための坂があることなどが条件だろうが、なるほど坂が多く細い道が迷路のように入り組んでいる。目の前の海上に中部国際空港ができるため海沿いでは町の大改造も行われていた。

常滑1(常滑市)03・11・02 キャンソンF8
窯場を見下ろす高台に出ると、あちらこちらににょきにょきと煙突が建っている。昭和30年代までは煙突が文字通り林立していたとのことだが、1959年(昭和34年)9月の伊勢湾台風で大半が折れてしまったそうだ。そういわれてみると、高さが中途半端で、いかにも途中で折れたような形をしている。

常滑2(常滑市)03・11・02 アルシュ36×51
常滑焼は独特の赤い地肌をした「急須」で有名だが、土管やタイルなど土木建築資材の生産も多く、町中の石垣や建物の土台に土管などがふんだんに使われている。「土管坂」という名所もある。絵にした左側の建物の土台も土管。

この狭い道を町の人は車を運転して通る。そのたびにイーゼルごと身をかわす必要がある。迷惑!!(どちらが?)。 土管と甕でできた土管坂。絵を見たとたんFさんは「きのこ坂」とひとこと。

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