滋賀県

水口(水口町)

東海道五十三次の「水口宿」だった滋賀県水口町を訪ねた。この宿場町は土山宿と石部宿の間にあって、休憩中心の中間駅の色彩が強かったという。長い町並みを端から端まで歩いてみて、宿の東の入り口に当たる元町付近がかつての雰囲気を一番色濃く残しているような気がした。夕方、宿場にたどり着いた江戸時代の旅人が見た景色はこんなだったかと。

水口・元町(滋賀県水口町)03・08・30 モンバルキャンソンF8
絵を書いている時、3、4軒先のお宅の方が亡くなられた。古い町並みを訪ねると葬式にぶつかることがよくあり、もちろんそのときは遠慮するのだが、絵を描いている途中だといかんともしがたい。自転車屋さんのご主人に「こんな時に絵なんか描いていて申し訳ないですね」と声をかけると「まだ時間があるから大丈夫」との返答が返ってきたが、次第にあわただしくなってきた。こうした町では高齢化が着実に進んでいる。

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