滋賀県

草津(草津市)

草津宿は東海道と中山道の分岐点(追分)に開けた宿場町である。JR草津駅に近い中山道の道筋は現在では商店街になってアーケードに覆われており、追分近くにある草津宿本陣の建物だけが往時の姿をとどめている。草津宿に2軒あった本陣のうちの1軒で、昭和24年に国の史跡に指定されており、内部を見学することもできる。

草津宿本陣A(草津市)09.10.09       36×51cm
草津宿本陣は正式には「田中七左衛門本陣」というそうで、東海道53次で本陣の建物がほぼ完全な姿で残っているのはこの草津宿本陣だけだそうだ。ここで描くのは2度目。この日は大津、草津、守山の3カ所で開かれている展覧会を訪問するついで、改めてスケッチした。

草津宿本陣@(草津市)04.02.18       36×51cm
草津駅近くで開かれているYさんの個展を見に出かけたついでに、草津宿の町並みを描こうと思った。天井川になっている草津川の土手から街道を見下ろしてみたが、少しも古さが感じられない。やむなく田中本陣を描くことにした。本陣の建物も96年に改修されたばかりできれい過ぎるので、その横の路地に焦点を当てた。

草津駅前には超高層マンションが次々に建てられている。京都や大阪への通勤圏として注目されているためだろう。珍しい天井川の草津川も廃川になっていて、水が流れていない。「水はどこへ行ったのかな」と素朴な疑問を持った。

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