滋賀県

堅田(大津市)

堅田は近江八景の一つ「堅田の落雁」で有名な浮御堂で知られる。中世に琵琶湖の水運や漁業権を一手に握っていた「湖族」の郷でもある。これまでこの町を抜ける国道161号線を素通りするばかりで、町なかへ足を踏み入れたことがなかったが、水路が入り組み古い町並みもあって、魅力的なスケッチポイントも多いことを知った。

   
   杢兵衛造船所付近(大津市今堅田)16.05.12      36×51p  
  この日は浪漫会のスケッチ会が大津市の堅田で開かれた。好天に恵まれたこともあり、30人近い参加者で大盛況。堅田駅前に集合、まずどこで描くか話し合い、とりあえず皆で出島灯台のある今堅田へ向かった。ここは小さな入り江になっており、琵琶湖で唯一という造船所・杢兵衛造船所もある。灯台脇が小さな公園になっており、メンバーの多くが木陰などに思い思いに陣取った。私は公園のフェンス越しに付近の家並みや水面に浮かぶ小舟などを取り入れて描いた。  
 
 
     
   「出島灯台」付近(大津市今堅田)16.05.12      F6  
  浪漫会の堅田スケッチ会での2枚目。出島灯台の周辺は木陰になっていて何人かのメンバーが弁当を広げておられる。私も並んで食べたが、琵琶湖を渡ってくる風が気持ちよい。ふと見ると灯台へやってくる道沿いの家並みが面白いので、その場所から湖を背にして描いた。  
 
 
     
   旧「港湯」付近(大津市本堅田)16.05.12      F6   
  浪漫会の堅田スケッチ会の続き。出島灯台周辺で描いた後、「浮御堂」のある本堅田へ移動した。本堅田には堅田港があり、今は使われていないようだが、琵琶湖水運が交通の主流だったころはこの辺りが堅田の町の中心部で、それらしい古い建物も残っている。しかしスケッチ対象を絞り切れず、藪田和義さんのスケッチで見覚えのある銭湯の建物を描くことにした。「港湯」という名前だったようだが、何年か前に廃業されたらしい。その背後が駐車場のため引きが取れ、高い煙突も画面に入った。向かい側の散髪屋との間から琵琶湖の湖面と対岸の山並みまでを見通すことが出来た。この辺りは琵琶湖の幅が一番狭い。  
 
 
   
  本堅田1丁目(大津市本堅田)16.05.12      F6  
  旧「港湯」を描いた後、その向かい側ある琵琶湖へ向かう路地が魅力的だったので、もう1枚描くことにした。右側のお宅はいかにも旧家のたたずまいである。この日は午後4時に堅田駅前に再び集合し浪漫会の皆さんと「お疲れさん会」をすることになっていた。居酒屋の開店時刻にはまだ間があるが、大手の餃子チェーン店に10人以上が集まり、ビールのジョッキを傾けた。暑い一日だったので、ビールはことのほか喉ごしがよかった。  
 
 
堅田港(大津市本堅田2丁目)07.04.10  36×51cm
スケッチの大先輩・Yさんが大津市の唐橋ギャラリーで個展を開かれているので、訪問ついでに同じ大津市の堅田へ行った。初めての町では駐車場所を探すのに苦労をするが、たまたま堅田港への道に車を止めたところ、目の前に絵になる光景が広がっている。浮御堂も垣間見え、家並みも面白い。手前の船や名残りの枝垂桜も入れるなど欲張った絵になった。

車を止めたところに三島由紀夫の文学碑(写真)も建っていた。堅田港の桟橋入り口の扉は施錠されていたが、定期船があるらしく、船もやってきた。施錠は釣り人防ぎのためかもしれない。




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