奈良県  
 
 
   「京終」界隈(奈良市)  
 
 
  「京終」(きょうばて)というのも難読地名だが、「平城京の終わるところ」という意味で「京の果て」から出た読み方であろう。ちょうど平城京の南端だった地域で、JR桜井線の京終駅は奈良駅より一駅南にある。現在でも市街地の外れだが、古い町並みがけっこう残っていた。  
 
 
     
   北京終町(奈良市)16.04.30    F6  
  タイトルの「北京終町」は「ぺきんおわりちょう」ではなく、もちろん「きたきょうばてちょう」と読む。鳴川町で1枚描いた後、そのまま南へ歩き、JR桜井線の京終駅の近くまで来た。いわゆる「ならまち」を越えて、この辺りまで来るのは初めてだが、東西の道にちょっと古い町並みがあったので、2枚目を描いた。地元の人がやってきていろいろ話を聞きながらスケッチした。右手前の屋根の上に「鍾馗さん」が載っているというので描き込んだ。  
 
 
   
  中辻町(奈良市)16.04.30    F6  
  北京終町でスケッチ後、同じ通りの東の方を眺めると、突き当たりにちょっと絵になりそうな町屋が見えた。行ってみると家の前の南北の道は、昔の上街道(上ツ道)で、飛鳥時代に大和盆地を南北に貫く道の一つとして整備された道筋を踏襲している。ブロック塀に身を寄せながら「ここも歴史とともに歩んできた町だ」などと思いながらスケッチした。帰宅後に町名を調べると、中辻町ということが分かった。  
 
 
   奈良市高畑町へ  
   「近畿の旅3」(奈良、滋賀)の目次へ