奈良県

川上町(奈良市)

川上町は地図で確かめると奈良市北部のかなり広い地域を占めている。大半は山と田んぼだが、田んぼの向こうに大仏殿が眺められ、少し高台にある国道脇からは奈良県庁などの建物が遠望できる。

大仏殿遠望(奈良市川上町)10.04.30    36×51cm
一番下の絵を描いてからもう6年近く経っている。この日の朝、ひまつぶしさんが同じ場所でのスケッチをホームページに掲載されているのを見て、また出かける気になった。春を満喫しながらのんびりスケッチした。

興福寺五重塔遠望(奈良市川上町)10.04.30       F6
タイトルをみて「どこが興福寺?」と思われるかもしれない。東大寺大仏殿の遠望を描いたあと、川上町周辺をうろついている時、遠くに興福寺五重塔と見覚えのある奈良県庁の建物のてっぺんがちらっと見えた。どこか描く場所はないかと探した結果、「奈良坂」とも呼ばれる国道の般若寺交差点近くでスケッチブックを広げた。「お寺の塔は遠くから描く方がよい」と安野光雅画伯がどこかに書かれていたが、ちょっと遠すぎたかな。

川上町(奈良市)04・09・14 36×51cm
国道369号線を走っていて山越しに大仏殿が見える場所を見つけた。奈良をこよなく愛された杉本健吉画伯の絵にも、この場所から描かれた作品があったような気がする。たまには大画伯の視点をお借りするのも良かろうと、道端でスケッチブックを広げた。田んぼにはもう秋が来ていたが、まだまだ暑い。しかも途中でにわか雨もやってきて、スケッチを中断して昼食に出かけたりした。だれに気兼ねすることなく描ける場所だったのが救いだった。

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