奈良県

北田原その1(生駒市)

四日市街道と呼ばれる国道163号線と磐船街道と呼ばれる168号線が交わる生駒市の北田原交差点あたりには、のどかで豊かそうな田園風景が広がっている。自宅から近いので季節ごとにたびたびスケッチに出かけている。

   
  北田原・田植えのころ(生駒市北田原町)21.05.31  36×51p      
  田植えの終わった田んぼを描きたくて生駒市まで行ったが、高山でスケッチした帰り、北田原で車を止めた。田圃の半分ぐらいは田植えが終わっている。国道168号の歩道から描いた。  
 
 
   
  北田原・煉瓦塀の家(奈良県生駒市)20.05.12   F6  
  しばらくスケッチを休んでいたが、半月ぶりに再開した。コロナウイルス感染防止のため府県境を越えることは自粛するように言われているが、大阪と奈良の府県境を100bほど越境、生駒市北田原へ行った。少し休んでいる間に夏日となり、山や木々の緑もしっかり色濃くなっている。田んぼの畦に座り、これまでに何度も描いている煉瓦塀のお宅に焦点を当てて描いた。  
 
 
   
  北田原の民家(奈良県生駒市)20.05.12   F6  
  北田原では国道168号線近くなど遠く離れたところから集落の家並み全体を描くことが多いが、今回は珍しく集落の中に入ってみた。山の斜面に広がる立体的な地形なので、家並みにも変化がある。狭い道に沿ってそびえ立つ民家を見上げて描いた。
 
 
 
   
  北田原の家並み(生駒市)20.05.12   F6  
  この日は日向でスケッチするには少し暑かったが、木陰へ入るといかにも快適。たんぼ道の縁に生えている木の下でおにぎりを食べた後、北田原の集落の入り口に座った。とくに何ということはない家並みだが、土蔵を構えた立派な家と手前の崩れかけた倉庫の対比を面白いと感じた  
 
 
   
  北田原1712−1(生駒市)2017.12.18     28×46p  
  一足飛びに真冬がやって来たような気温で、寒くてスケッチに出かける気がしない。しかしスケッチの在庫は切れているし、空は青く晴れ上がっているため、思い立って近場に出かけた。行きやすさを優先して自宅から15分の生駒市北田原で、枚数稼ぎをすることにした。国道163号の北側にとても長い塀のお宅があり、一度描いたことがあるが、日当たりのよい草原に座って再度描くことにした。陽だまりだと寒さはそれほどでもない。  
 
 
   
  北田原1712−2(生駒市)2017.12.18     F6  
  北田原の集落の中へ入っていって2枚目を描いた。北田原ではこれまで何枚も描いているが、初めて足を踏み入れる地域である。いずれもトタン板が被さっているが、大和棟と茅葺き屋根だった家が2軒並んでいて、奈良らしい風景だった。  
 
 
   
  北田原1712−3(生駒市)2017.12.18     28×46p  
  最初に描いた長い塀のお宅を裏側から眺める構図で3枚目を描いた。正面から日が当たりとても気持ちが良かったので、ついでにおにぎりの昼食も同じ場所で。右手遠くには生駒山の山容が見え、面白い構図だと思ったが、完全逆光のため、細部はよく見えない。  
 
 
   
  北田原1712−4(生駒市)2017.12.18     F6  
  上の絵を描いた後、正面に見えていた元茅葺き屋根の家の近くへ行ってみた。煙出しの形が珍しかったのと、その場所の日当たりが良く、足元の芝紅葉がとても綺麗だったというだけの理由でもう1枚描く気になった。  
 
 
秋の「大角」(生駒市北田原)2015.10.18   36×51cm
10月に入って素晴らしい天気が続いた。あまりの好天にじっとしておられなくなり、自宅から近い奈良県生駒市北田原へ行った。ほとんどの田んぼですでに稲刈りが終わっていたが、まだ稲の残っている田んぼを選び、大角地区の家並みとの組み合わせを描いた。「大角」は今は地図から名前が消えてしまったが、北田原の小字の一つ。このスケッチでは背後の山の紅葉が進んでいるように見えるが、実はこの辺りの山はかなり深刻な「ナラ枯れ」現象が起きている。

長い塀の家(生駒市北田原町)2011.12.28     F6
北田原はかなり広い地域に小さな集落が散らばっている。いつも国道168号線沿いの集落を描いているが、この日は163号線沿いの集落へ行ってみた。少し高台になったところに、とんでもなく長い塀を巡らせたお宅があった。背景の冬枯れの山も興味深いので、田んぼの中に椅子を置いて描いた。

北田原I(生駒市)2011.12.28     F6
国道163号線沿いでポイントを探していて、国道沿いの家並みが変化があって面白いと思った。国道南側の農道から描き始めてみるとあまり気分がのらない。ちょうど、農道を親子連れがやってきたので、それを描き込んでお茶を濁した。

北田原J(生駒市)2011.12.28     F6
寒くなってきたので、もう引き上げようと止めてある車へ帰る途中、ふと国道163号線の方向を振り返ると、先ほど描いてきた場所(上のI)より構図がよい。というわけでもう1枚。

冬色の北田原(生駒市)2011.01.19
気温は低いがよく晴れた日が続く。最高気温10度を出かける基準にしているが、それを下回る日ばかり。この日の予報では確か最高気温は8度程度だったと思うが、絵の在庫も尽きたので、午後になってから隣町の北田原へ。冬枯れの山というのは魅力的だと思うが、色彩の少ない分、表現がなかなか難しい。

北田原H(生駒市)10.05.08   36×51cm
この日は初夏を思わす暑い日だったので太陽が勢いを失うのを待って、午後遅めに北田原へ出かけた。国道の歩道に座って広々とした田んぼをスケッチしていると、農家の人も日差しが弱くなるのを待っていたのか、次々に出てきて、畔の草刈りなど田植えに備えた作業を始めた。

北田原G(生駒市)09.04.18  F6
北田原にあるこの元萱葺き屋根の家が以前から気になっていた。山はすっかり若葉なのにまだ菜の花が残っており、これらを組み合わせてみた。

北田原H(生駒市)09.04.18  36×51cm
あっという間に桜の季節が去って、木々の芽吹きが一気に進んだので、萌黄の山を描こうと生駒市北田原地区に出かけた。この場所は一日中日当たりがよいため、冬のスケッチポイントとしして重宝してきた。この日はFさんの勧めもあり今年初めて麦藁帽子を被ってみたら、涼しくて、大成功だった。

北田原I(生駒市)09.04.18  F6








北田原ではいつも田んぼの中に陣取り、遠くから眺めたスケッチばかりだが、初めて村なかの道を歩いてみた。傾斜地にある集落なので、立体的で面白い構図も得られることが分かった。

北田原F(生駒市)08.12.13  36×51cm
この場所は日当たりよいから、暑い季節には描けない。その代わり、晩秋から冬にかけてはおあつらえ向きのポイントである。もうすぐ木々の葉っぱも皆落ちて、本格的な冬がやってくる。

北田原E(生駒市)08.01.04  36×51cm
「描き初め」の2枚目。何しろスケッチしている場所は府県境の上だから、うしろを振り返ると、今度は奈良県の風景である。冬枯れの山の色彩も面白いが、広々とした田んぼの芝紅葉が冬日を浴びてきれいだったので、ちょっと意識して主役に仕立ててみた。

北田原D(生駒市)07.12.20 31×41cm
「立ち木をていねいにスケッチすればそれだけで絵になる」と、どなただったか、絵のうまい人のホームページに書いてあった。北田原で田んぼ道を歩いていて、ふとこの景色が目に止まった。「そうだ、立ち木をていねいに描いてみよう」と枝ぶりを一つひとつ追ってみた。

北田原C(生駒市)07.12.20 23×48cm
奈良県へ出かける時にいつも立ち寄るコンビニの駐車場から見える家並みが気になっていた。立派な入母屋造や大和棟造のお宅が並んでいて、いかにも大和盆地らしい。例の超ワイドスケッチブックなら上や下の余分なものを描かなくてもすむと思い、田んぼの畦に座り込んでスケッチした。

北田原B(生駒市)06.12.15 36×51cm
山裾に広がる豊かそうな北田原の家並みが気に入っている。奈良県に出かけるときにはいつもこの家並みを眺めて通るが、この日はここを描くことを目的にした。下の2枚の絵とほぼ同じ場所だが、国道を越えた四条畷市域から描いた。

北田原A(生駒市)06.02.22 36×51cm
天気予報が外れ良い天気なので午後になってから出かけた。下の絵とほぼ同じ場所だか、西日が家並みと背中にたっぷり注ぎ、「冬の午後向き」のスケッチポイントである。

北田原@(生駒市)06.01.09 36×51cm
前年12月から続いていた寒波が一服した。実質的な「描き初め」の気分でスケッチに行った。田んぼに出て作業をする人の姿も目立ち、ぽかぽか陽気のなかで気持ちよく描いた。

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