奈良県

橘(明日香村)

明日香にたびたび通いながら、有名なお寺や古墳はいつも横目で見て通るだけである。「橘寺」は聖徳太子が開創したという由緒ある寺だそうだが、まだお参りをしたことがない。お寺の周辺の「橘」の集落には、スケッチポイントも多そうだった。

   
  岡から橘A(明日香村)16.09.12     F6   
  祝戸荘から石舞台古墳へ向かう道で「かこう会」のnunoさんが描いておられる。ご一緒しようかなと思ったが、何しろ速描きで知られる彼女だけに、すぐに仕上がりそう。この日はやはり色づいた田んぼをテーマにするべきだと思い、正面に橘寺あたりの家並みが見える岡集落のポイントへ行った。以前冬に同じ場所から下の絵を描いているが、秋の風景は初めて。この場所は深い木陰になっており、その点では涼しくて快適なのだが、その代わり藪蚊もやって来た。  
 
 
岡から橘@(明日香村橘)2011.02.02     36×51cm
岡寺への参道で描いた後、岡寺へ上ろうかとも思ったが、結局坂を下りた。麓の岡集落では過去に何枚も描いているので、気分を変えて、集落の外れから橘寺のある橘集落の家並みを描くことにした。手前の段差のある田んぼや電柱、竹垣などを画面に取り入れた方が面白いような気がした。

橘寺あたり@(明日香村橘)10.04.04       36×51cm 
桜が満開の明日香で悠彩会の贅沢な1泊スケッチ会があった。せっかくの桜を描かないと申し訳ないような気分になり、いつも横目で睨んで通るだけの「橘寺」との組み合わせを選んだ。桜の下の垣根に「ベニカナメモチ」の真っ赤な葉っぱがあって、いいアクセントになっていた。

橘寺あたりA(明日香村橘)10.04.04       F6
上の絵は橘寺を北側から見たものだが、東側の田んぼの中に入り込み、2枚目を描いた。橘寺の門前にいかにも大和らしい家並みがある。一番下の絵と、季節は違うがほぼ同じアングル。

橘B(明日香村橘)09.01.27  36×51cm
「橘」の村はずれに立ち寄り温泉施設「太子の湯」がある。正式には「健康福祉センターたちばな」というらしい。まだ利用したことがないが、その駐車場だけはたびたび無断で使わせてもらっている。この日もその駐車場に車を止め、そのすぐ近くで見つけた坂道の路地を描いた。

橘A(明日香村橘)09.01.27  F6
「立部」で1枚描いて、別の場所へ移動しようかと思ったが、すぐ近くの「橘」の村へ入っていくと、けっこう面白いポイントがある。車を動かすのも面倒なので、そこで描くことにした。橘は有名な「橘寺」の周辺にある集落で、寺を取り囲むように家並みが広がっている。

橘@(明日香村橘)07.09.27 36×51cm
明日香の石舞台古墳に向けて車を走らせていて、ここ1、2年、修理のため橘寺にかかっていたカバーがなくなっているのに気がついた。手前の橘の集落の家並みも面白いので、田んぼ道に座って描くことにした。車は通らず、時おり散策客が通り過ぎるだけで、いかにものんびりとした気分で描ける場所である。

明日香村・川原寺あたりへ
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