奈良県

窪田(安堵町)

安堵町は法隆寺にも近い奈良盆地の北西部にある。「安堵」(あんど)のいう地名の由来はよく知らないが、明治22年に近隣5カ村が合併して安堵村になったといい、それにしてもいい名前である。大和川の流域に位置し、4.33平方キロメートルの町域全体が山も丘もない海抜30〜50メートルの平坦な土地である。

窪田@(安堵町)06.08.03 36×51cm
安堵町窪田に2重の堀を巡らせた環濠屋敷「中家住宅」がある。国の需要文化財にも指定された見るからに豪勢な屋敷で、主屋は立派な大和棟造りだが、何しろ”堀の内”なのでスケッチはままならない。広大な屋敷内には親族の石田家住宅もあり、その門は明治維新の時、大和郡山城から多門城門を移築したものだという。絵の右側にある茅葺きがその多門城門で、石橋の架かった内堀にはハスの葉が茂っていた。

窪田A(安堵町)06.08.03 F6
内堀のハスは残念ながら花の時期を過ぎていたが、向こう側の家並みとの対比が面白いので2枚目は少しハスの部分をアップしてみた。

中家住宅正門(安堵町窪田)91.07.13 F4


この絵は91年に中家の表門を描いたもの。門の中には立派な大和棟造の主屋がある。窪田地区は大和川に近く、このころは上窪田地区と呼ばれていた。安堵町には役場に近い西安堵に富本健吉記念館や歴史民俗資料館があり、周囲に古い町並みもある。しかし、中家がある窪田地区もいかにも豊かそうな町並みが残っている。

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