長野県

寝覚(上松町)

木曽福島の少し手前に「寝覚の床」という木曽川の景勝地がある。旧中山道はこのあたりでは現在の国道19号線よりかなり山の上を通っていて、その旧街道沿いに「越前屋旅館」と「民宿たせや」が古い姿をとどめていた。とくに間口が極めて広く、2階部分がせり出している出桁づくり(せがいづくり)になっている「たせや」が気に入った。

寝覚・民宿たせや(上松町)04・05・30 アルシュ36×51cm
この建物の存在を知らず「いらかぐみ」の仲間に連れて行ってもらった。建物と向かい合っていると、どこかで見たことがあるような気がする。帰宅して調べると、絵を始めたころ買った木曽路の画集に載っていた。元は立場茶屋「多瀬屋」を営んでいたそうで、建物そのものは明治2年に建て替えたそうだ。

木曽福島へ
「東日本の旅」目次へ