第14回いらかぐみオフ会(伊勢市)の記録   
 

 
  町並みWeb集団「いらかぐみ」のオフ会が、2016年6月4日(土)から5日(日)にかけて、伊勢志摩サミットが開催されたばかりの三重県伊勢市で開かれた。オフ会は通常Webを通じて交流しているメンバーが、年1回顔をそろえて旧交を温めるとともに、情報交換することを狙いとしており、2003年の第1回以来、今回で14回目を迎えた。
今回のオフ会には、新入会員の辰巳屋さんが家庭の都合で残念ながら急きょ欠席となったが、そのほか孫右衛門さん、Uranoさん、Kさん、Yasukoさん、野村万訪さん、七ちょめさん、太泉八雲さん(本名の50音順)の各メンバーが参加した。前回から担当幹事は地域別持ち回り制としており、今回は関西組の七ちょめさんとKさんが勤めた。(文責:Kさん、自分でさん付けはおかしいが・・・) 
 
 
 
  今回の開催地は何となく伊勢方面でという合意がかなり早くできていた。宿泊したのは伊勢神宮外宮の参道に面した「山田館」という老舗旅館。最近、古い宿に泊まる企画に取り組んでおられる七ちょめさんの情報に基づき決定した。木造3階建ての極めて存在感のある建物。少しばかり老朽化が目立つが、そこはいらかぐみメンバーの好みに合う。半面で料理はこれでもかというほどの豪華さだった。  
   
山田館の建物。「実物とスケッチとどちらが歪んでいるかと問われても、にわかに回答できない」と建築家・万訪さんのコメント。(Kさんスケッチ)
 
 
 
     
  料理はまだ序の口。このあと天ぷら、伊勢エビ、アワビなどが追加された。(七ちょめさん撮影)   
 
 
  最近はメンバーが訪問済みの町並みが増えたため、宿泊後の早朝探訪で団体行動する以外はそれぞれの好みや都合に合わせて動くことが多い。今回の早朝探訪では宿からほど近い「河崎」の町並みを歩いた。あいにくの雨だった。  
   
  かつて物資の集散地で「伊勢の台所」と呼ばれた河崎の町を歩く。(孫右衛門さん撮影)  あいにくの雨だが、アジサイがよく似合う。(孫右衛門さん撮影)  
 
 
  以下、メンバーの足取りの概略をリポートする。 まず、3日と4日から。  
 
 
  一番早く、3日に行動を起こしたのは孫右衛門さん。松阪市に前泊。4日は伊勢湾に浮かぶ答志島に渡った。鳥羽市鳥羽で七ちょめさん、Yasukoさんと合流して昼食後、市営渡船で坂手島へ。その後、七ちょめさんは宿へ直行、Yasukoさんと孫右衛門さんは鳥羽市二見町江を訪問し、宿へ。










                         (写真は坂手島。七ちょめさん撮影→→)
 
    東京組の万訪さんとUranoさんは近鉄・四日市駅前からレンタカーで探訪開始。伊勢街道の宿場町として賑わった鈴鹿市の旧神戸(かんべ)宿を皮切りに鈴鹿市白子、津市上浜町、津市阿漕(あこぎ)、松阪市上川、松阪市豊原を訪問して、宿へ。








 (←←写真は鈴鹿市の旧神戸宿。万訪さん撮影)
 
   仕事が忙しく、4日深夜2時に帰宅し、早朝の新幹線に乗るために2時間後の午前4時にはもう自宅を出たという強行軍の太泉八雲さんは、JR桑名駅からレンタカーを使い三重県内でまだ未確認の酒蔵20蔵を訪ねた。 廃業している蔵もあり、実際にお酒を購入できたのは10蔵(10本)だったという。

 

 

 (写真は多気郡大台町柳原の元坂酒造とレンタカーのアクア・ハイブリッド。太泉さん撮影→→)

 

   
  Kさんはいつものようにスケッチ。マイカーで松阪市へ直行し、城跡から御城番屋敷の俯瞰を描いた後、魚町を経て旧和歌山街道沿いの大黒田町でスケッチ。その後伊勢市に向かい「山田館」の建物に挑んだ。









 (←←松坂市大黒田町、Kさんスケッチ)
 
 
 
  続いて5日の行動をリポート。早朝の「河崎」探訪と朝食を済ませ、太泉八雲さんは仕事の都合で東京へとんぼ返り。最近こうしたケースが多く、お気の毒である。  
 
 
  いつも勝手に戦線離脱するKさんを除き、メンバー5人はレンタカーで伊勢市の二軒茶屋を経て伊勢神宮の内宮へお参り。「おはらい町」へ戻り、名物の「赤福餅」に舌鼓を打った。古市の「麻吉旅館」の建物を外から眺め、伊勢市駅で七ちょめさんと万訪さんが下車。七ちょめさんはそのまま帰宅の途へ、最近、離島巡りに情熱を燃やしている万訪さんは伊勢湾で未訪問だった菅島へ。






    (伊勢名物の「赤福」を賞味。甘いものはあまり得意ではないという七ちょめさん撮影→→)
 
  Yasukoさんと孫右衛門さん、Uranoさんは引き続き、伊勢市神社港、伊勢市大湊町を訪ねた後、松阪市へ移動、大黒田町を経て、たまたま公開中の魚町・旧長谷川邸を見学した。ここで解散となったが、Yasukoさんはさらに近鉄・三本松駅で途中下車し、奈良県宇陀市の三本松地区の町並みを歩いた。彼女の万歩計は5日だけで3万4000歩を示していたそうだ。







 (←←、松阪商人だった長谷川家がたまたま公開されていた。孫右衛門さん撮影)
 
  何が何でもスケッチというKさんは雨の中を河崎へ向かった。雨を避けることが出来る場所ということで、町内を流れる勢田川に架かる北新橋の下でまず1枚。やがて雨も止んだようなので、ごそごそ這い出して、町並みスケッチを続けた。







                  (橋の下から描いた河崎の町並み。Kさんスケッチ→→)
 
   伊勢神宮あたりへ