京都府

和束その2石寺、白栖(京都府和束町)

国道163号線から分かれて和束町へ入り、町役場のある中心部までにある石寺、白栖などの集落の絵を集めて、その2とした。起伏のある地形に茶畑と家並みが広がる風景はどこでも絵になる。
 
 
   
  白栖西谷から中谷を(京都府和束町)21.01.27  36×51p  
  今年の冬はスケッチに出かける回数がうんと減っているが、「3月並みの気温」との天気予報に誘われて出かける気になった。行き先に和束町を選んだが、とくにどこを描こうかと決めていなかったので、白栖へ行き、白栖西谷の茶畑から中谷集落を描いてみた。以前桜の季節に同じ場所から描いたが、冬の山は色彩表現が難しいことを再確認した。  
 
 
   
  冬の白栖中谷(京都府和束町)21.01.27  F6  
  最近、和束町の白栖中谷でよくスケッチしている。西谷の茶畑の中から中谷を描いた後、また中谷の集落を見下ろす府道へ行った。「もう何回も同じ風景を描いているなあ」と思いながら、日当たりが良い環境に引かれてまた描いた。正面に見える茶畑が先ほど座っていた場所である。  
 
 
   
                                                        白栖中谷の初夏(和束町)2020.05.28  F6  
  和束での3枚目は山の上にある白栖中谷という集落へ移動して描いた。いつもは一つの集落でアングルを変えながら何枚か描くのだが、この日は何となしに気分が乗らず1枚ごとに集落を移動する羽目になった。  
 
 
   
  石寺の茶畑(京都府和束町石寺丸塚)2020.05.28  F6   
  山の上にある白栖中谷から茶畑の中の道を少し下ると、路傍に「石寺の茶畑」という案内看板がある場所に出る。和束の茶畑を代表する景観ポイントで「京都府景観資産登録第1号」だそうだ。確かに茶畑の広がり具合が素晴しく、このポイントはよく知っていたが、私にとっては肝心の家並みがないため、これまでスケッチはパスしてきた。この日、帰路に通りかかり「一度ぐらいはここを描くか」という気になった。  
 
 
   
   石寺C(和束町)2017.12.09     F6  
  和束町の入り口にある石寺地区の遠望が面白いと思ったので、帰りに車を止めてスケッチポイントを探した。あまり気に入ったポイントは見つからなかったが、道路脇に日当たりの良い田んぼがあり、畦に座った。下に掲載している「石寺@」と同じ場所である。  

   
   白栖中谷・田植えのころ(京都府和束町)17.05.05       36×51p  
  白栖中谷の家並みと遠望が気に入っており、2年前の桜の季節にも同じ場所で描いているが、手前の茶畑を絵に取り込むため、これまでで一番高いところまで上った。この茶畑は玉露の栽培をしており、黒い日除けが掛かっていたが、絵に緑が欲しいという勝手な都合で、取り除いて描いた。田んぼはすでに田植えが終わっていた。  
 
 
白栖中谷の春@(和束町)       2015.04.02      36×51p
この日は暖かく願ってもない好天に恵まれた。他に用事もないので、スケッチに出かけることにした。さて、どこへ行こうか…。正月に雪が残っている中で描いた和束町の白栖中谷を思い出した。前回、下に掲載している「毘沙門寺あたり」を描いたあと、少し場所を変えるともっと面白い絵になりそうと感じていた。結果は期待したほどの出来にはならなかったが、春風の中でウグイスの声を聴きながらのスケッチは至福の時だった。近くの茶畑に肥料をやりに来られた方が立ち止まって「私も絵を描くような身分になりたいもの」と言われる。「とにかく暇なんですよ」と答えておいた。絵の真ん中の茶畑が茶色になっており、人影が動いている。後でその場所へ行ったが、お茶の木の植え替え作業が行われていた。

白栖中谷の春A(京都府和束町)       2015.04.02      F6
もう1枚描きたいと周辺をうろついたがいい場所がない。とりあえず日溜りでおにぎりを食べたあと、ひょっとしたらと思い、先ほど正面に見えたお茶の苗木を植えている茶畑へ行ってみた。上から眺めた白栖中谷地区を反対側から見上げる感じで描いてみようというもの。狙い通り、豪勢な住宅とお茶の加工場が入り混じっていて複雑な家並みが面白い。ここから山越えで井手町へ向かう府道があるが、その道沿いに植えられた桜並木が集落の上の方に見える。まだ花は咲き始めのようだったが、景気づけに満開にしておいた。

白栖中谷の春B(和束町)       2015.04.02      F6
1枚目(↑)を描いた場所には目の前に茶畑が広がっていた。もちろんこれを手前に描き込む積りだった。しかし絵は紙の上の方から描いていくので、家並みを描いたらもう茶畑を描くスペースがなくなってしまった。このため、もう一度最初の場所に戻り、1枚目の失敗点を踏まえながら、同じ構図でもう1枚描いてみた。正面に見える茶畑で、午後からは苗木の植え替え作業をする人の数がうんと増えていた。

毘沙門寺あたり(和束町白栖中谷)2015.01.05    36×51p
正月4日に初詣で和束町の毘沙門寺へ行った。イメージでは山の中にポツンとあるお寺だと思い、案内標識に従って細くて狭い山道を登っていくと、突然茶畑に囲まれた大きな集落が現れ、その中にお寺もあった。お寺付近からの眺めが素晴らしい。というわけで翌5日もまた同じ場所へ。お寺は白栖中出地区にあるが、そこから見える白栖中谷という集落は北向きの谷間にあるため、雪がまだたくさん残っていた。白い縞模様の茶畑が広がる風景はいかにも寒そう。お茶加工場の複雑な屋根が面白い。

白栖西谷(和束町)2015.01.05      25×41p
上の絵の白栖中谷から尾根を越えたところにある白栖西谷へ移動した。こちらは南向きの斜面にあるため雪は消えているが、手前の茶畑は日影になっていてまだ雪が残っていた。私自身は茶畑の中の小道を上り下りして、背中に日が当たる場所を探して座り、ぬくぬくとスケッチをした。

石寺B(和束町)      2012.11.08        F6
1枚目を描いたところから少し坂道を上り、稲刈りの終わった田んぼの畔に座り、家並みを見上げる構図を選んだ。この近くに古い民家を活用したギャラリー「遊茂庵」があった。「ゆうもあ」と読むらしい。先日、悠彩会展にお越しいただいた方が「主人が和束町石寺でギャラリーを開いている」とおっしゃっていたので、たぶんこの建物がそれだろうと思い、ちょっと覗いてみたが、人影が見当たらない。少し心残りだったが、そのまま失礼した。

石寺A(和束町)      2012.11.08        F6
いかにも気持ちの良い晴れなので、秋らしい風景を描きたくなった。行先に迷ったが、お茶の産地の和束町を選んだ。大好きな町でたびたび出かけているが、ちょっと久しぶりの気分である。いつもは町役場のある釜塚まで行くが、今回はとりあえず町の入り口にある石寺地区へ行き、斜面の茶畑の中に家並みが広がるポイントを選んだ。

白栖長井A(和束町)10.06.24       36×51cm
梅雨の晴れ間を利用して和束町へ行った。和束町に入りしばらく行った白栖長井という地区へ差しかかると、道路脇の杉林に日陰が確保できそうなので車を止めた。この季節の茶畑は、すでに茶摘みが終わり茶色になった畑、黒い寒冷紗が掛った高級茶の畑、まだ緑の葉っぱを蓄えた畑などが入り混じり、まるでパッチワークのように見える。

石寺@(和束町)08.12.13  36×51cm
加茂町(現木津川市)から和束町に入って最初に左側の斜面に現れるのが石寺地区である。しかし村の入り口にあるバス停には「和束高橋」とあるからややこしい。どうやらバス停名には付近の小字名を使っているらしい。石寺地区はお茶の産地らしく日当たりの良い斜面に家並みが広がり、どこでも絵になりそうだが、これまで足を踏み入れたことがなかった。車を止める場所にちょっと困ったが、豊かそうなお茶農家を見上げる構図を選んで、畑の縁に座り込んだ。

白栖長井@(和束町) 03・04・05          F8
町内のどこに行っても見事な茶畑が広がっている。あちらこちらを探してここが一番と思って描いた。そばに「和束長井」というバス停があった。しかし手持ちの地図にはその地名が載っていない。よく調べてみたら大字は白栖で、小字が長井だった。

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