京都府

七条通大和大路付近(京都市東山区)

七条通の大和大路交差点付近には、北側に京都国立博物館のほか豊国神社や方広寺があり、南側には三十三間堂があって、スケッチポイントが多そうに思うが、これまでスケッチしたことがなかった。

   
  京都国立博物館正門と京都タワー(京都市東山区)2018.07.24    23×41p    
  知人の個展訪問後、せっかくスケッチ道具を持ってきたのでどこか涼しくスケッチできる場所はないかと考え、「京都国立博物館」へ行ってみた。入り口に立っていた守衛さんに敷地内でのスケッチはできるかを確かめ、入場券を買おうとしていたら、その守衛さんがわざわざやって来て「失礼ですが70歳を超えておられませんか。それなら入場無料です」と教えてくれた。おかげさまで運転免許証でゲートを潜った。敷地の西側にある重文指定の正門の形が面白く、その向こうにちょうど京都タワーが見えるポイントがあった。おあつらえ向きに大きな植木があり、その木陰からとりあえず1枚。39度近い猛暑日だったが、時折そよ風が吹き、横にある大噴水の音も相まって、思いがけず涼しく快適なスケッチとなった。  
 
 
   
  京都国立博物館・明治古都館(京都市東山区)2018.07.24    23×41p  
  別の木陰を探して博物館本館のスケッチに挑んだ。とにかく横に長い建物なので画用紙に収めるため多少横幅を縮めた。2013年に新しい展示館として平成知新館が完成したため、1895(明治28)年竣工の旧本館(重要文化財)は明治古都館と呼び、特別展の時だけ使われるらしい。それにしても係員の対応が優しい。先ほど入り口で出会った守衛さんが絵を覗きに来てまた声を掛けてくれたし、女性係員も「平成知新館にウォータサーバーがありますよ」などと教えてくれる。何しろあまりにも暑い日なので、敷地内で熱中症で倒れられたら困るとして、見張りと声掛けを強化というのが本音であろう。  
 
 
   
  京都国立博物館・正門と明治古都館(京都市東山区)2018.07.24    23×41p  
  午後遅くなると、博物館の西側にある大和大路通に沿った民家の日陰が伸びてくる。その日陰から、正門と明治古都館の組み合わせを描いた。正門は個人客の入場が認められていないので、この組み合わせを目にすることは少ないが、2つの重要文化財の建物が見えるこのアングルがベストであろう。  
 
 
「わらじや」付近(京都市東山区七条通大和大路西入ル)2011.03.13     F6
京阪電車七条駅から東へ歩いていて、七条通に面してレトロな感じの洋品店と「うぞふすい」という珍しい料理を一枚看板としている「わらじや」が並ぶ家並みが目に止まった。「うぞふすい」というのは鰻を使った雑炊のことで、けっこう値の張る店だが、ずいぶん昔に一度だけ入ったことがある。

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