京都府

二条通(京都市中京区)

二条通は岡崎公園から二条城までを結んでいる。かつては二条城の「大手筋」の役割もになっていたいたそうで、老舗の数も多い。烏丸あたりには薬屋が多く「薬屋の町」と呼ばれることもある。

   
  薬祖神祠・薬祭り(京都市中京区)2017.11.02     F6  
  この日の昼過ぎから、気の早い浪漫会の忘年会が京都で開かれた。ついでにスケッチするつもりで電車に乗っていると家から電話があった。「今日2日に二条通で薬祭りがあると新聞に載っているので行ってみたら」とのこと。NHK朝ドラ「わろてんか」で京都の薬祭りが取り上げられていたので、忘年会終了後、仲間のMさん、Yさんと一杯機嫌で行ってみた。二条通烏丸西入ルに「薬祖神祠」があり、法被姿の人や巫女さんもいて確かに祭りをやっている。朝ドラでは派手な祭りだったが、実際はいかにも地味。ずいぶん伝統ある祭りだそうで「昔は露天なども出ていたのですがね・・」と法被姿の人。かつて二条通は薬の町といわれたが、薬関係の会社や店の数もずいぶん減っているようだ。  
 
 
京都御幸町教会(京都市中京区御幸町通二条下ル)10.12.04        F6
御幸町通二条下ルに「京都御幸町教会」というレンガ造りの小ぶりなキリスト教会がある。ウィリアム・M・ヴォーリズの設計による1913年(大正2年)の建築で、京都市指定文化財となっている。以前、与堂さんがスケッチされ印象に残っていたが、この日、ここを通りかかると、建物の前に植えられたサクラとザクロの木に葉っぱが散り残り、とてもきれいだった。逆光で建物そのものは見づらかったが、椅子を置いた場所には陽が当たりとても気持ちよくスケッチした。

京都ハリストス正教会付近(京都市中京区柳馬場通二条上ル)10.12.04        F6 
2010年12月の悠彩会スケッチ会は恒例通り忘年会を兼ねて京都で開かれたが、とくにスケッチ場所も思いつかないので、ひまつぶしさんを誘い、以前描いたことのある柳馬場二条の「京都ハリストス正教会」あたりへ行ってみた。柳馬場通に面した一角が工事中なので、教会の南側にある公園から描くことにし、ひまつぶしさんと椅子を並べた。土曜日とあって子どもたちが遊んでいる。イチョウの木の下を黄色の絨毯にした方が雰囲気が出たかなと反省。

柳馬場通二条上ル(京都市中京区)05.10.09       36×51cm
スケッチポイントを探しながら二条通を歩いていて、柳馬場通二条上ルで教会の塔がそびえているのが目に入った。看板を見ると「京都ハリストス正教会」とある。このあたりはかつての仕事場に近いが、こんな場所にこんな教会があるのを知らなかった。ハリストス正教会はロシアから北海道を経て日本に広まったそうだ。そういえば函館で似たような教会を見た覚えがある。近所の人と「函館にいるような気分」などと話しながらスケッチした。

二条通麩屋町角(京都市中京区)05.10.09        36×51cm
教会の建物を描いたあと二条通を東へ歩いていると、麩屋町通との交差点で蔵造りの店舗を見つけた。雑貨や工芸品を扱う店である。川越など関東の町と違って、京都で「店蔵」は珍しい。ネットで調べたら築130年との記述があった。明治初期の建物であろう。1864年(元治元年)の「蛤御門の変」で焼けた家の数は42000軒に及ぶとされるから、これに懲りて火事に強い蔵造りの家を建てたのだろうかなどと勝手な想像をしている。

京都市中京区・御池通へ
「近畿の旅1」(兵庫、京都)の目次へ