京都府  
 
 
  保津町(亀岡市)  
 
 
  亀岡市の東部にある保津町は、古くから木材を保津川の筏で京都へ運ぶ歴史とともに発展した。今ではそれが保津川下りの観光船となり、町内に船乗り場がある。また本能寺の変の時、明智光秀自身が率いる一隊が保津川北側の山道を越えて愛宕神社に戦勝祈願、そのまま京に向かって駆け下りたとされる。この道が「明智越え」と呼ばれ、その出発点が保津町内にある。明智越えについては諸説あるようだが、今はハイキングコースになっている。傾斜地に昔ながらの家々が並び、結構楽しいスケッチポイントである。
 
 
 
   
  保津町その1(亀岡市)2017.11.12     36×51㎝  
  亀岡周辺のスケッチポイントは、与堂さんの絵を参考にすることが多いが、保津町も与堂さんの絵を見て出かけた。集落内をウロウロしたが、結局、与堂さんが描かれた場所はどこだか分からず、私の好みのポイントを選んでスケッチした。とりあえずその1。  
 
 
   
  保津町その2(亀岡市)2017.11.12     F6  
  保津町の集落は山の斜面に広がっている。一番高いところまで登ってみると、遠くに亀岡駅周辺の町並みが見え、ショッピングセンターやマンションらしい建物が見える。手前の屋根の連なりとの対比が面白いと思い、陽だまりを選んで座った。もう少しすれば山の紅葉も綺麗だろうなと思いながらスケッチした。  
 
 
   
  保津町その3(亀岡市)2017.11.12     F6  
  亀岡市街地の遠望を描いた場所のすぐそばに、トタンカバーの掛かった元茅葺き屋根のお宅があった。いかにもこの地方らしい建物なので、3枚目にそのお宅を描いた。  
 
 
   
  保津町その4(亀岡市)2017.11.12     F6  
  あまり気に入ったアングルも見つからないので、引き揚げることして車に乗った。ふと車窓から見えた土塀が気になって車を降り、そのまま道端に車を止めてスケッチした。ユニークな形をした煙出しも面白い。保津八幡宮という神社の近くの町で、あとで気が付いたが、スケッチしたお宅の向こう側にも長い塀を構えたお宅があり、凄い屋敷町であった。  
 
 
  亀岡市吉川町へ  
  「近畿の旅1」(兵庫、京都)の目次へ