京都府

姉小路通(京都市中京区)

姉小路通は幅の広い御池通と古くからの目抜き通りの三条通に挟まれた東西の通り。これといった特色はないが、老舗の店舗も数多くあり、いかにも京都の町なからしい落ち着いた雰囲気がある。三条通から流れてきた若者の姿も目立つ。

姉小路通寺町東入ル(京都市中京区)2013.03.29        F6
寺町通三条上ルのギャラリーで開かれているT先生の教室展を訪問した後、展覧会会場を出てすぐの姉小路通で1枚。寺町通から東へ入ったこの場所は、京都市内でスケッチするときによく通るが、町家がずらりと軒を連ねていて、突き当りに河原町通の賑わい・ざわめきがあり、いつか描きたいと思っていた。右側のお寺の塀から覗いている黄色の花が印象的だったが、「サンシュユ」という花らしい。

河道屋と彩雲堂(京都市中京区姉小路通)      2012.12.12        F6
寺町通姉小路通下ルの画廊で開催されていた展覧会を訪問、その後、姉小路通へ回った。「河道屋」と「彩雲堂」との店舗が並んでいるあたりは、家並みに凸凹があって、ちょっといい感じ。以前にもスケッチしているが、彩雲堂を描いた絵は手元を離れたので、もう一度描くことにした。スケッチ開始後に気付いたのだが、彩雲堂の入口の戸にはカーテンが引かれ、河道屋の入り口にはいつもの白い暖簾がかかっていない。ひょっとして水曜日は姉小路商店街(そんなのがあるかどうか知らないが)の定休日かなと思った。しかし、河道屋の前には車が止まり、店に入ったお客が紙袋を下げて出てきた…???。

総本家河道屋あたり(京都市中京区姉小路通麩屋町東入ル)10.10.27       36×51cm
この日、学生時代の仲間との飲み会があり、夕方、河原町三条に集合という。天気もよいので早めに出かけて、集合場所に近い中京区でスケッチすることにした。1枚目に姉小路麩屋町東入ルにある「蕎麦ほうる」の総本家河道屋を選んだ。以前、同じ場所を西側から隣にある和絵具店の「彩雲堂」に焦点を当てて描いたことがある(下の絵)。

亀末廣(京都市中京区姉小路東洞院角)10.03.30       F6
与堂さんと久しぶりにスケッチをご一緒することになり、スケッチ場所を検討した結果、姉小路通と東洞院通の交差点にある京菓子店を描くことにした。私はこの店の菓子を食べたことがないが、1804年(文化元年)創業という大変な老舗だそうだ。店正面の看板や暖簾などファサードが気になったが、南側に大きな建物があり日影になって寒そうなので、「アングルより日向」を選んだ。与堂さんは「日向よりアングル」を選んだため、「寒い、寒い」を連発しておられた。

彩雲堂あたり(京都市中京区姉小路通麩屋町東入ル)06.05.08        36×51cm  
ゴールデンウィークが終わったので、気分を変えて京都へ町並みを描きに行った。以前から気になっていた姉小路通麩屋町東入ルの一画を描くことにする。椅子を置いたところに「平野とうふ」という豆腐屋さんがあって、ご家族が次々に出てこられて「暑いでしょう」などと励ましてくださる。蕎麦ぼうろの「総本家河道屋」(この店では蕎麦ほうると呼んでいる)や日本画専門絵の具の「彩雲堂本舗」などといかにも京都らしい老舗が並んでいる。
スケッチしている時、彩雲堂のご主人が出てこられた。後日、枚方近鉄での個展でこの絵をお買い上げいただき、同社が毎年開催しているコレクション展「現代の画冊その5」(06年7月)にも並べていただいた)

姉小路通御幸町西入ル(京都市中京区)05.09.20 36×51cm
友人の個展が寺町通で開かれたのを機に、その会場のすぐ近く、姉小路通と御幸町通の交差点西でスケッチブックを広げた。姉小路通は寺町通で突き当たりになっており、その角に有名なお香の店(絵の真ん中の町屋)がある。絵を描いている場所までいい香りが流れてくるような気がした。

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