兵庫県

特別コーナー但馬のうだつ(1)

兵庫県北部の但馬地方には「うだつ」が色濃く残っている。他の地域のものが町屋に限られて上げられているのに対し、但馬地方のうだつは独立した農家にも上げられているのが大きな特色で、うだつの防火壁説と矛盾している。1991年に、とくに但馬のうだつを中心に描いた時期がある。特別コーナーとして、そのころの作品を中心に掲載した。

関宮町尾崎 02・09・22 F8
この作品だけは最近のもの。関宮町尾崎の国道9号線沿いにあるお宅で、ここを通るたびに気になっていた。

村岡町の中心部にある村岡商店街には、うだつを上げた家が何軒かある。商店街だから家々は「町屋」ということができるが、ほかの地方で見られるうだつの町並みと違って、やはり独立家屋の色彩が濃い。



村岡1(村岡町)91・08・12 F6

同じ家を反対側から見た。



村岡2(村岡町)91・01 F0

同じ村岡商店街で見られるうだつ。1階は商店用に改造してあるが、2階はこの地方独特の建て方である。



村岡3(村岡町)91・01 F0

村岡町福岡のこの家は独立家屋で、こうした家にうだつを上げているケースは他の地方ではおそらく見られない。


福岡1(村岡町)91・11・03 F6

福岡の町なかのうだつ。



福岡2(村岡町)91・11・03 F6

村岡町柤岡のうだつ。山深い山村で、装飾も何もない造りだが、うだつであることには間違いない。雪が深いため、屋根は以前板ぶきだったものの上にトタンがかぶせてある。


柤岡(村岡町)91・11・03 F6

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